ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2017.10.18 02:14日々の出来事

わしの意見が変わってる?


「小林よしのりがここまで変わるとは」とネットで

言われているらしい。

新宿での演説を聞いて、「こんなことを言い出すとは」

とか、「この男、変節したのか?」と困惑しているらしい。

 

『ゴーマニズム宣言』の愛読者ならば、あの演説の主張は

おなじみの内容で、とくに驚くことではなかったはずだ。

わしが、ず―――――っと言ってきたことだからである。

だからこそ自民党は小林よしのりをゲストに呼ぶ勉強会を

直前でキャンセルしたのではないか。

 

あの演説の主張では、わしが変化したことは何ひとつない。

むしろ鈴木邦男氏が「護憲」を唱えていてびっくりしたが、

わしは「改憲派」であり、変化したところはない。

人は成長するべきだから、変化も転向も否定はしないが、

わしが共産党に対し、一定の評価をしているのも昔からだ。

 

わしの主張、「安倍政権も希望の党も保守ではない」とか、

「対米追従保守に過ぎない」とか、「集団的自衛権より

個別的自衛権の拡充から進める方が保守だ」とか、

そういう言葉が、どうやら世間では新鮮に聞こえるらしい。

 そういう意見をテレビでは聞いたことがないから、
驚くのだろう。

テレビでは、自公を「保守」と括り、立憲民主党と共産党を

一緒くたに「リベラル」と括っている。無茶苦茶だ。

護憲か改憲かは、リベラルには全く関係ない。

 

立憲民主党はリベラルであり、共産党は左翼である。

一緒に括ってはいけない。

さらに言うなら、枝野幸男氏は自分を「リベラル的な保守」

と規定しているのであり、立憲民主党は護憲に拘る政党には

ならないだろう。

枝野幸男氏なら護憲から改憲までを包摂して、アウフヘーベン

できるだろうと、わしは考えるので支持しているのである。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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